駆除

雑草メヒシバの特徴と駆除方法

メヒシバ(雌日芝)は日本全国に広く分布する雑草で、特に庭や畑で問題になることが多いです。昭和の時代には、どこにでも空き地や原っぱがあって、其処に生えていたのがこのメヒシバや後述するオヒシバです。
私もGoogleレンズで検索してみるまではカヤ(萱)やチガヤ(茅)だとばかり思いこんでいたのですが、こどもの頃から誤って憶えてしまった記憶は庭の畑を維持する過程で露わになって、無事に修正されました。
メヒシバは我が家のようにお家の庭で家庭菜園を作って野菜の栽培を楽しんでいる場合、強敵となる非常に手強い雑草です。イネ科の植物らしく、種子が零れやすいので数回草むしり、雑草取りをしてもすぐに芽吹いたり、遅くとも次のシーズンにはまた生えてきます。
この記事では、メヒシバの特徴や駆除方法について随時更新してまとめていきます。
メヒシバの特徴

メヒシバ(学名: Echinochloa crus-galli)は、イネ科の一年生雑草です。その特徴は以下の通りです:
- 高さ:30cmから1m程度に成長します。
- 葉:緑色で細長く、葉の縁に細かい毛が生えています。
- 茎:直立し、節ごとに分岐します。
- 花:夏から秋にかけて、穂状の花をつけます。
メヒシバの駆除方法
メヒシバを効果的に駆除するためには、以下の方法を試してみてください:
1. 手で引き抜く
小規模な庭や畑では、手で引き抜くのが最も簡単で効果的です。雨上がりや土が湿っているときに行うと、根ごと引き抜きやすくなります。種を付けている場合、除草時に種が散らばってしまう事があるので注意が必要です。
2. 除草剤の使用
広範囲に広がってしまった場合は、除草剤の使用も検討してください。市販の雑草用除草剤を使用し、説明書に従って適切に散布します。家庭菜園では使いにくいのですが、除草剤の選択次第では使用出来そうです。
3. マルチング
植え付けの際に、マルチング(黒いビニールなどで地面を覆う)を行うと、光を遮ることでメヒシバの発芽を抑制できます。
4. 定期的な草刈り
定期的に草刈りを行うことで、メヒシバが大きく成長する前に駆除することができます。特に、花が咲く前に刈り取ると効果的です。これを行うことが理想で、芽が出ても小さなうちに摘んでしまうサイクルを繰り返すのが大事です。
以上の方法を組み合わせることで、メヒシバの繁殖を効果的に抑えることができます。是非、試してみてください。
オヒシバの特徴
メヒシバに似た雑草、オヒシバ(雄日芝)も日本全国に広く分布するイネ科の一年生雑草です。こちらもよく見かけるので、記事内に補足でオヒシバの特徴についてもまとめました。
外観の特徴
- 高さ:30cmから1m程度に成長します。
- 葉:緑色で幅広く、葉の表面に細かい毛が生えています。
- 茎:直立し、節ごとに分岐します。
- 花:夏から秋にかけて、穂状の花をつけます。花の穂は緑色から紫色に変わることがあります。
生育環境
オヒシバは日当たりの良い場所を好み、庭や畑、道端などでよく見かけます。比較的乾燥した環境にも強いのが特徴です。
見分け方
オヒシバを見分けるためのポイントは以下の通りです:
- 葉が幅広く、表面に細かい毛があること。
- 茎が直立しており、節ごとに分岐していること。
- 夏から秋にかけて、穂状の花をつけること。
これらの特徴を覚えておけば、オヒシバを他の雑草と簡単に見分けることができます。


セスジスズメの生態と食害
我が家の庭にある畑で頻繁に見られるセスジスズメの幼虫。特にサトイモの葉を食い荒らすので、見つけ次第に摘んで腐海送りを実行していますが、かなりの数がこの畑に生息している模様です。敵の生態を理解するのは今後の戦いに必須とみて、随時更新していくナレッジベースです。
セスジスズメの生態

セスジスズメ(学名: Hyles lineata)は、スズメガ科に属する昆虫で、広範囲に分布しています。
成虫は中型のガで、翅の模様が特徴的です。
昼行性であり、花の蜜を吸う姿が見られます。
幼虫は緑色や茶色をしており、体側に白い縦縞が入っています。
成長すると最大で約8cmにも達し、非常に目立つ存在です。
蛹は地中にて形成され、成虫になるまでの期間は数週間から数ヶ月です。
セスジスズメのライフサイクル
ライフサイクルの段階
セスジスズメのライフサイクルは、完全変態を経る典型的な昆虫のライフサイクルです。以下に各段階について詳しく説明します。
1. 卵
セスジスズメの雌成虫は、植物の葉の裏側や茎に卵を産み付けます。卵は小さく、丸い形をしており、通常は数日で孵化します。
2. 幼虫
卵から孵化した幼虫(いわゆる「イモムシ」)は、最初に非常に小さく、成長するにつれて何度も脱皮を繰り返します。幼虫の期間は約3〜4週間です。幼虫は以下の段階を経て成長します:
- 初齢幼虫: 小さくて目立たないが、植物の葉を食べ始めます。
- 中齢幼虫: 成長とともに体が大きくなり、色や模様がはっきりしてきます。
- 終齢幼虫: 最大で約8cmに達し、非常に目立つ存在となります。体色は緑色や茶色で、側面に白い縦縞が入っています。
3. 蛹
幼虫が十分に成長すると、地面に降りて土の中に潜り込み、蛹(さなぎ)になります。蛹の期間は環境条件によって異なりますが、通常は数週間から数ヶ月です。この期間中に、幼虫は成虫へと変態します。
4. 成虫
蛹から成虫が羽化します。成虫は中型のガで、翅に特徴的な模様があります。昼行性であり、花の蜜を吸う姿が見られます。成虫の寿命は数週間程度で、その間に交尾と産卵を行います。
ライフサイクルのまとめ
- 卵: 数日で孵化。
- 幼虫: 約3〜4週間、複数回の脱皮を経て成長。
- 蛹: 数週間から数ヶ月の期間、土中で成虫に変態。
- 成虫: 数週間の寿命、交尾と産卵。
セスジスズメのライフサイクルは環境条件(気温、湿度、食物の有無など)によって大きく影響されます。特に、温暖な気候では年間に複数世代が発生することがあります。

セスジスズメの食害

セスジスズメの幼虫は多くの植物を食害します。
特にナス科の植物(トマト、ナス、ジャガイモなど)に対する被害が大きく、農作物に深刻な影響を及ぼします。我が家のお庭にある畑ではサトイモの葉が主に食害されています。サトイモに隣接したナスやジャガイモの葉にはセスジスズメの幼虫が付いていることが無いので、少なくとも我が家の畑にいるセスジスズメの幼虫はサトイモを最も好むものと思われます。
幼虫は葉や果実を食べるため、植物の生長を阻害し、収穫量を大幅に減少させることがあります。
対策としては、定期的な作物の観察と幼虫の早期発見・駆除が重要です。また、天敵である鳥類や寄生バチなどを利用した生物的防除も効果的です。化学的防除としては、適切な農薬の使用が推奨されますが、環境への影響を考慮し、慎重に行う必要があります。
セスジスズメの捕食者
セスジスズメの捕食者には以下のようなものがいます
1. 鳥類
多くの鳥類はセスジスズメの成虫や幼虫を捕食します。特にスズメやメジロなどの小型の鳥がよく知られています。
2.寄生バチ
一部のハチ(例えば、トリコグラム属の寄生バチ)はセスジスズメの卵や幼虫に寄生します。これにより、幼虫の成長を阻害し、最終的に死に至らしめます。
3. クモ
クモもセスジスズメの幼虫や成虫を捕食することがあります。特に、網を張って獲物を捕らえるタイプのクモが有効です。
4.哺乳類
一部の小型哺乳類(例えば、ネズミなど)はセスジスズメの蛹や幼虫を食べることがあります。
これらの捕食者は、セスジスズメの個体数を自然にコントロールする上で重要な役割を果たしています。特に、生物的防除の観点から、これらの捕食者を活用することが、セスジスズメの被害を抑えるための有効な手段となります。