Farmwork

ハーブの苗を庭の畑で育ててみるらしい

季節は夏から秋へ
2020年以降、想像以上に長く続いたCOVID-19による停滞期以前とは違って、さすがに家庭も顧みず家にも帰らずに仕事するようなことはなくなりましたが、やはり気温の下がる時間帯に金木犀が香るような時期になると毎日の業務とやってくる年末進行の段取りに追われて、バタバタと慌ただしくしているうちに時が過ぎていきます。
そんな訳(どんな!?)で、お庭の畑はすっかり家族任せになりつつある近況ですが、夏場とはかなり様変わりしています。
まず、夏草たちが夢のあと、で消え去りました。
特に手強かった雑草であるセイバンモロコシ・メヒシバも夏の勢いを失って、ママと娘にやっつけられた様子です。
庭のあちらこちらに茂っていた大葉(縮緬紫蘇)や紫色のシソも消えました。
育てていた作物的には、キュウリが終わり、ナスも終息し、カボチャとサツマイモとサトイモは収穫期を迎えました。
今年のカボチャはとても美味しく、ジャガイモと並んで良く出来た作物でした。一方、サツマイモは美味しいのですがサイズが若干小さめに育ちました。我が家の庭は20年ほど前までは畑だったのですが、トウモロコシや生姜、ラッキョウを育てていた土なので、何か作物的に偏りがあるのかもしれません。
庭の片隅にハーブが植わっている



バジル・レモンバジル・レモンバームの苗で、娘が休日に植えたようです。
娘はお菓子作りが趣味なので、恐らくはその材料に使うハーブ類を庭で育ててみる気になったのでしょう。バジルは数年前に育てたことがあって、この庭の土でも育つことは判明済みです。ハーブや香草の類はイメージ的にも生命力が強そうで、日本のハーブと言える大葉やシソ、それにミョウガの育つこの庭なら何の問題もなさそうです。
不安があるとすれば、この夏サトイモについたセスジスズメのように、ピンポイントで食害を受けるような虫が存在するか否かでしょう。
どのハーブもしっかり育ってくれれば、ハーブティーやスカッシュに入れてのんびりしたお茶の時間を過ごせそうです。
個人的には生姜焼きのショウガに替えて使ってバジル焼きにしたり、暑い夏にはミョウガの代わりに冷汁に入れて、エスニック冷汁を試してみたいところです。
バジルやレモンバジルはパスタや肉料理にも使えますし、レモンバームは香草をたくさん使うタイ料理になくてはならない材料ですから、来年の食卓が楽しみです。

セイバンモロコシの生態と駆除

セイバンモロコシの生態
セイバンモロコシ(学名:sorghum halepense)は、イネ科モロコシ属に属する多年草で、地中海沿岸が原産地です。日本では1940年代に発見され、東北以南の地域に広がっています。この植物は、その強い生命力と繁殖能力で、在来種の植物や農作物の成長を脅かす強害雑草とされています。
セイバンモロコシは、根茎と種子の両方で増殖する特徴があり、刈り取ってもすぐに元通りに成長するため、駆除が困難です。この植物は、大きくなると2mほどの高さに成長し、他の植物を圧倒します。そのため、セイバンモロコシの駆除は、生態系保護や農作物の保護において重要な課題となっています。

セイバンモロコシの駆除
駆除方法としては、除草剤に適性を持つものが発見されているものの、根ごと引き抜くか、刈り取ることが一般的です。駆除のタイミングは、初夏から成長期に入る前が効果的です。花期は8月から10月にかけてで、この時期にはイネ科の花粉症の方に影響を与える可能性があります。

セイバンモロコシとススキの見分け方
セイバンモロコシとススキの見分け方には、葉の中央に白い筋がある点や、葉の大きさが20cmから60cmと似ている点が挙げられますが、ススキは葉の縁にざらざらがあり、手が切れることがあるのに対し、セイバンモロコシにはそのような特徴はありません。また、花が咲くと、ススキは側枝をたくさん出して花を咲かせるのに対し、セイバンモロコシは円錐状に集まって咲きます。
ススキとセイバンモロコシは、見た目が似ているため、区別が難しいことがあります。しかし、いくつかの特徴に注意を払うことで、これら二つの植物を見分けることが可能です。
まず、葉の特徴から見分けることができます。ススキの葉は、中央に白い筋がなく、葉の縁がざらざらしており、触ると手が切れることがあります。一方、セイバンモロコシの葉には中央に白い筋があり、葉の縁は滑らかです。
次に、花の形状も識別の手がかりになります。ススキは秋になると、側枝をたくさん出して綿毛のような花を咲かせます。これに対して、セイバンモロコシは円錐状の花序を形成し、ススキよりも密集して花が咲きます。
また、生育環境も見分けるポイントの一つです。ススキは日本の原風景とも言える風景の一部であり、野山や丘陵地に自生しています。セイバンモロコシは、耕作地や道端など、人の手が入った場所にも頻繁に見られる雑草です。
さらに、セイバンモロコシは根茎からも繁殖するため、地下茎が発達している点も特徴です。ススキにはこのような地下茎は見られません。
これらのポイントを押さえておくことで、ススキとセイバンモロコシを見分けることができます。自然の中でこれらの植物を見かけた際には、ぜひこれらの特徴に注目してみてください。
追加情報 若葉には青酸化合物が
セイバンモロコシの利用方法は限られており、若葉には青酸化合物が含まれているため、動物用の飼料としては適していません。しかし、太く丈夫な茎は、ザリガニ釣りの竿として子供たちの遊び道具に使われることがあります。
セイバンモロコシは、その強い生命力と繁殖能力により、世界的に強害雑草として扱われています。庭や畑では管理者が適切に管理し、生態系のバランスを保つことが求められています。

雑草メヒシバの特徴と駆除方法

メヒシバ(雌日芝)は日本全国に広く分布する雑草で、特に庭や畑で問題になることが多いです。昭和の時代には、どこにでも空き地や原っぱがあって、其処に生えていたのがこのメヒシバや後述するオヒシバです。
私もGoogleレンズで検索してみるまではカヤ(萱)やチガヤ(茅)だとばかり思いこんでいたのですが、こどもの頃から誤って憶えてしまった記憶は庭の畑を維持する過程で露わになって、無事に修正されました。
メヒシバは我が家のようにお家の庭で家庭菜園を作って野菜の栽培を楽しんでいる場合、強敵となる非常に手強い雑草です。イネ科の植物らしく、種子が零れやすいので数回草むしり、雑草取りをしてもすぐに芽吹いたり、遅くとも次のシーズンにはまた生えてきます。
この記事では、メヒシバの特徴や駆除方法について随時更新してまとめていきます。
メヒシバの特徴

メヒシバ(学名: Echinochloa crus-galli)は、イネ科の一年生雑草です。その特徴は以下の通りです:
- 高さ:30cmから1m程度に成長します。
- 葉:緑色で細長く、葉の縁に細かい毛が生えています。
- 茎:直立し、節ごとに分岐します。
- 花:夏から秋にかけて、穂状の花をつけます。
メヒシバの駆除方法
メヒシバを効果的に駆除するためには、以下の方法を試してみてください:
1. 手で引き抜く
小規模な庭や畑では、手で引き抜くのが最も簡単で効果的です。雨上がりや土が湿っているときに行うと、根ごと引き抜きやすくなります。種を付けている場合、除草時に種が散らばってしまう事があるので注意が必要です。
2. 除草剤の使用
広範囲に広がってしまった場合は、除草剤の使用も検討してください。市販の雑草用除草剤を使用し、説明書に従って適切に散布します。家庭菜園では使いにくいのですが、除草剤の選択次第では使用出来そうです。
3. マルチング
植え付けの際に、マルチング(黒いビニールなどで地面を覆う)を行うと、光を遮ることでメヒシバの発芽を抑制できます。
4. 定期的な草刈り
定期的に草刈りを行うことで、メヒシバが大きく成長する前に駆除することができます。特に、花が咲く前に刈り取ると効果的です。これを行うことが理想で、芽が出ても小さなうちに摘んでしまうサイクルを繰り返すのが大事です。
以上の方法を組み合わせることで、メヒシバの繁殖を効果的に抑えることができます。是非、試してみてください。
オヒシバの特徴
メヒシバに似た雑草、オヒシバ(雄日芝)も日本全国に広く分布するイネ科の一年生雑草です。こちらもよく見かけるので、記事内に補足でオヒシバの特徴についてもまとめました。
外観の特徴
- 高さ:30cmから1m程度に成長します。
- 葉:緑色で幅広く、葉の表面に細かい毛が生えています。
- 茎:直立し、節ごとに分岐します。
- 花:夏から秋にかけて、穂状の花をつけます。花の穂は緑色から紫色に変わることがあります。
生育環境
オヒシバは日当たりの良い場所を好み、庭や畑、道端などでよく見かけます。比較的乾燥した環境にも強いのが特徴です。
見分け方
オヒシバを見分けるためのポイントは以下の通りです:
- 葉が幅広く、表面に細かい毛があること。
- 茎が直立しており、節ごとに分岐していること。
- 夏から秋にかけて、穂状の花をつけること。
これらの特徴を覚えておけば、オヒシバを他の雑草と簡単に見分けることができます。


腐海が凄いことになっている

雑草取りは夏野菜たちのエリアばかりでなく、広大な腐海もクリアにしていきたいと思ってはいるのですがちょっと目途が立ちません。この夏は、我が家をカギ型に囲っている庭とその外周である私道の間に幾筋か通路を切り開いて、風通しと伐採作業の導線用に作業用のアクセス路(それくらい雑草が生い茂ってしまっています。)を切り通して、来るべき秋に備える程度になってしまうかもしれません。
夏場に大根や小松菜、白菜とブロッコリーなんかを植えておきたいと思うのですが、いかんせん夏草の勢いは想像を絶していて、私のささやかな思惑は簡単に否定されてしまいそうです。
セスジスズメの幼虫ばかりでなく、お庭の畑には様々な虫たちがやってきます。小さな蜂たちや蝶ばかりでなく、それらを狙う肉食のハンターも飛んできています。
この下に、虫たちの画像を張りますので、苦手な方はここまでで閉じてしまってください。
庭にやってくる虫たちも活発




どんな葉っぱでも食べる小さな害虫。
2枚目: ショウリョウバッタ
ハキダメギクにとまっているのでこういった雑草も見境なく食べている模様。
3枚目: ハラビロカマキリ
玄関脇のトランペットの樹で狩りをするカマキリ。
4枚目: オオスズメバチ
秒で獲物をノックアウトしているオオスズメバチ。

日の出がゆっくりになりつつある

このキジトラは6年ほど前に、我が家からトトロの杜を下った河岸段丘中段の農道に捨てられていたのをママに拾われるという経緯で我が家の住人になりました。
セスジスズメの幼虫があちらこちらに
庭の畑には、小さな蜂たちが羽音を立てて花から花へと飛び回っています。昨日見たシオカラトンボやその雌もしくは若い雄のムギワラトンボも畑の上を飛んで狩りをしているようです。ちなみに、ムギワラトンボを漢字で書くと麦藁蜻蛉なのですが、ぐっと文学的な雰囲気が漂います。叙情性より無機質なソリッドさを内包していてとてもクールです。
玄関から近い順に、キュウリ、大葉、カボチャ、サトイモ(生育遅れ)、ピーマン、オクラ、ナス、またサトイモ(順調)、ネギと見て回り、畝に目立つ雑草を摘んでいきます。
順調に生育している方のサトイモエリアで茎や葉の裏を確認してみると、またもやセスジスズメの幼虫が付いています。小さいの、色の薄いの、大きいの、と3匹を腐海エリアにお帰りいただいて、セスジスズメ駆除スキルの経験値を稼ぎます。 ここ数日見かけていなかったので、もう現れないかと楽観していたのですが、自然はそんなに甘くなかったということでしょう。サトイモの大きな葉がまたもや虫食いで穴だらけになっています。毎日見回らないとダメですね。
イモムシの画像はSensitiveなのかもしれませんので、この後にまとめて貼り付けます。
