2024年05月
2024年05月10日12:44はじめに

我が家のロケーション

荒川が形成した地形
関東平野を流れる荒川上流の右岸に広がる河岸段丘最上部にある我が家。
段丘の下段では水田耕作も行われているものの、最上段では水利が悪いらしく昔からせいぜい陸稲が育てられるか、小麦やトウモロコシ、養蚕に必要な桑栽培、それに野菜が育てられていた土地柄です。
井戸は少し掘ればすぐに水脈に当たるようで各戸で井戸を保有していましたが、水質汚染により平成の早い時期に井戸を放棄することになりました。私が子どもの頃は井戸に大きな鯉(苔を食ませるために放つようです)が居て、夏は野菜や西瓜を冷やしていたりしました。
段丘の下段では水田耕作も行われているものの、最上段では水利が悪いらしく昔からせいぜい陸稲が育てられるか、小麦やトウモロコシ、養蚕に必要な桑栽培、それに野菜が育てられていた土地柄です。
井戸は少し掘ればすぐに水脈に当たるようで各戸で井戸を保有していましたが、水質汚染により平成の早い時期に井戸を放棄することになりました。私が子どもの頃は井戸に大きな鯉(苔を食ませるために放つようです)が居て、夏は野菜や西瓜を冷やしていたりしました。
畑を用途変更
我が家は分家で、この辺りでは普通「新宅」という言い方をしますが、家を建てた土地は元々本家の脇にあった畑(其処では玉蜀黍だったり生姜だったりを育てていました)であったものを宅地に用途変更して新築したので、庭と言っても其処は本質的には純然たる畑です。
なお、河岸段丘地帯の低地と高地の住人同士では見えている風景が違うせいか、低地からしたら高地は山の上で境界の外に見えるようです。段丘上部に棲む側からすると、台地は川と反対方向には水平面に果てしなく広がっているので、低地側が境界の外に見えるのですが人間の目はかように極めて狭い範囲でものを見定めてしまうものです。
なお、河岸段丘地帯の低地と高地の住人同士では見えている風景が違うせいか、低地からしたら高地は山の上で境界の外に見えるようです。段丘上部に棲む側からすると、台地は川と反対方向には水平面に果てしなく広がっているので、低地側が境界の外に見えるのですが人間の目はかように極めて狭い範囲でものを見定めてしまうものです。
これから畑を始める初心者一家
そんな我が家の庭兼畑の管理者だった母が急逝したため、管理者不在となってしまった畑。
車の駐車スペースには砂利を入れていますが、それを引いてもかなりのスペースで簡単に自家菜園というには手に余る大きさです。雑草を取り除いたりする管理的な作業だけでも膨大な時間が取られそうで気が遠くなりますが、亡き母の形見とも言えるだけに放置することもできそうにありません。 幸い、ママとローティーンの長女が庭で採れる季節の野菜たちに愛着があるらしく、この畑を引き継ぐ気のようです。バタバタと葬儀や四十九日が過ぎていき、主を喪った畑に雑草が目立ち始めたゴールデンウィーク過ぎにママから「ばあちゃんの畑を維持する」と正式なアナウンスがあり、そうなるとまだ6歳の長男や私にはそれを四の五の言う立場になく、かくて家庭菜園の初心者ばかり総勢4名でこの少し広過ぎる家庭菜園を切り盛りすることになりました。いま思えば、母が元気なうちに家族全員で畑を作っていれば良かったのでしょうが、人間はその状況になって初めてそこに存在し続けていたやるべきことに邂逅し、なかなか経験するまではそれに気付かないものです。
車の駐車スペースには砂利を入れていますが、それを引いてもかなりのスペースで簡単に自家菜園というには手に余る大きさです。雑草を取り除いたりする管理的な作業だけでも膨大な時間が取られそうで気が遠くなりますが、亡き母の形見とも言えるだけに放置することもできそうにありません。 幸い、ママとローティーンの長女が庭で採れる季節の野菜たちに愛着があるらしく、この畑を引き継ぐ気のようです。バタバタと葬儀や四十九日が過ぎていき、主を喪った畑に雑草が目立ち始めたゴールデンウィーク過ぎにママから「ばあちゃんの畑を維持する」と正式なアナウンスがあり、そうなるとまだ6歳の長男や私にはそれを四の五の言う立場になく、かくて家庭菜園の初心者ばかり総勢4名でこの少し広過ぎる家庭菜園を切り盛りすることになりました。いま思えば、母が元気なうちに家族全員で畑を作っていれば良かったのでしょうが、人間はその状況になって初めてそこに存在し続けていたやるべきことに邂逅し、なかなか経験するまではそれに気付かないものです。
手元に遺されたもの
インベントリを調べると
さて、再開拓を開始する前に私たちに遺された道具やアイテムを確認しておきましょう。
畑を見てみると、既に植えられたり蒔かれているジャガイモの苗、里芋の苗、カボチャの種、スイカの種、白菜、レタス、キャベツ、大根、ネギが存在するようです。
畑の片隅には10年ほど生育したブルーベリーの樹もあります。毎年摘んでいたのでお茶も生えているはずです。
ニラやシソ、大葉もいます。
種子の状態ではオクラや菜花、ルッコラがありました。
道具はどうでしょう。
使い込まれた鍬、小さめの手鍬が二本、鎌も二本、スコップ、シャベル、如雨露、錆びついた剪定ばさみ、箕、バケツなどが確認できました。
消耗材では、寒冷紗、化学肥料などが残されていました。
思ったより多くの作物が育てられていて、道具はかなり古びています。少しずつ畑をメンテナンスしながら必要なものを買い足していけば間に合いそうです。
まずは雑草が蔓延り始めた畑と庭の手入れをしながら、季節の作物を育てていくことになります。既に植えられて育っている作物は収穫の時期が来れば採り、時期が過ぎれば抜いて別の苗を植えたりメンテナンスをしなければならないでしょう。
すべて一から手探りで進めていくので本当のトライ&エラーになります。一体どうなることか、先行きが見えません。
思ったより多くの作物が育てられていて、道具はかなり古びています。少しずつ畑をメンテナンスしながら必要なものを買い足していけば間に合いそうです。
まずは雑草が蔓延り始めた畑と庭の手入れをしながら、季節の作物を育てていくことになります。既に植えられて育っている作物は収穫の時期が来れば採り、時期が過ぎれば抜いて別の苗を植えたりメンテナンスをしなければならないでしょう。
すべて一から手探りで進めていくので本当のトライ&エラーになります。一体どうなることか、先行きが見えません。